超音波診断とはどのような検査か?
超音波を人体に当ててその反響を映像化する画像検査法です。最大の特徴は人体に対して障害のない検査法であることです。
このため病気があるかないかを知るための検査として考えられています。
超音波振動子というプローブ(探触子)を観察したい部位にあてることにより画像が映し出され、
心臓、血管、内臓などの動きが容易に観察できます。
当施設に於いて実施している超音波検診スクリーニング法の一例
(日本消化器がん検診学会他推奨法準拠)
監修指導:医学博士 井上健和
腹部超音波スクリーニング法 1
-左側臥位での右肋間走査-
肝右葉後区域・右腎(肝腎コントラスト)~胆嚢長軸
腹部超音波スクリーニング法 2~4
-仰臥位での右肋弓下~心窩部横~右季肋部横~心窩部縦(矢状断)~心窩部横走査-
腹部超音波スクリーニング法 5
-右側臥位での左肋間走査-
左腎~脾臓(肝脾コントラスト)
乳房・婦人科領域超音波スクリーニング
超音波スクリーニング法-問診・ダブルチェック-
検査票による問診
検査後に実施するダブルチェック(記録写真、VTR等)
診断判定について
診断医は存在診断のコンセプトのもと判定
実施(写真読影)
判定指導区分
A;異常なし、B;略正常、C;要観察
D;要精査、E;要治療、F;不明臓器あり
※D、E判定通知者のうち希望者には
提携病院他を紹介
指導判定基準
-要精査・治療対象とする主な腹部所見-
胆嚢結石、胆嚢ポリープ(概ね0.8cm以上)
肝嚢胞(概ね5.0cm以上及び多嚢胞症)、
腎嚢胞(2/3大以上及び多嚢胞症)、膵疾患、
肝炎(軽度のものを除く)、各腫瘍病変など
※各病変が認められても、問診等により、治療中なのが明らかな場合は経過観察
各種問診画像(例)
▼ 胆のう結石疑い
▼ 肝のう胞疑い
▼ 胆のうポリープ疑い